KAORU YOSHIDA illustration
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2006年、わたしの作ったモビールを見て2ヶ月の長男が初めて声を出して笑ってくれました。
歯がなくて、おっぱいのむために独特の形の上顎をしている赤ちゃんの口から出る笑い声は、 ころころとまるくこもっていて、今でも決して忘れることはありません。

それ以来およそ10年、同じ形のモビールをこつこつ作り続けてきました。
都内の小さな抜型製作所で作ってもらった金属の抜型に、紙を当てて木槌でトントンと1つずつ抜いていくスタイルのため、生産量も少なく、大きく展開することもありませんでしたが、ライフワークのように細々と制作販売を重ねるうちに、あの長男もこの1月で11歳になりました。
1月11日11時生まれの11歳。

そして同じく2017年のこの1月、沼津のhalさんに最後の納品をしてきました。
ずっと使ってきた紙がいくつか廃盤になり、確保していた在庫がなくなった時、他の紙で続けることも考えましたが、もっとも愛着のあった、長男が笑ってくれた最初の一種類にかわるものを見つけることが出来ず、これを最後の納品とすることにしました。

今後は今まで購入して下さった方々のモビールのメンテナンスを、
手持ちの材料の尽きるまで対応していけたらと思っています。
これからも末永く、ご一緒できましたら。


chimelmobile 吉田薫